かならずあえる

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【展覧会のお礼】

2019 exhibition @アチブランチ
『しぜんなふしぜん』

 

身が引き締まるようなキュッとした寒さはどこへ?
今年の冬はまだ本気を出していない様子で
それに油断してしまった私は搬入が終わったその日にすっかり熱を出して
スタッフの皆さんに大変な心配をおかけしてしまいました。

2019年12月19日をもちまして
無事に倉敷意匠でのしぜんなふしぜんはお開き。
たくさんの方の笑顔と笑い声の溢れるとても楽しい展示会となりましたことに
心から感謝を申し上げます。

久しぶりの個展でもあり
数年ぶりの倉敷での展示会はやはり私の原点を教えてくれる大切な時間となりました。

また、今回もオーダーブローチのお申し込みにたくさんのご応募をいただき
2分で受付が終了となりましたこと、今回ご応募いただいたにも関わらず
ご希望に添えなかったお客様には心よりお詫び申し上げますとともに
継続してまたこのような機会を設けさせていただけたら…と思いますので
また温かく見守っていただけますと幸いです。

ずっと会いたかったと言ってなんども足を運んでくださったお客様

「友人にも見せたくてまた来ちゃった」といって
真剣にお話を聞いてくださるお客様

俺、この文章好きだなぁ…と言って
何周も何周も時間をかけてキャプションをご覧いただいたお客様

すぅっと入ってこられて
見事なまでの、絵に描いたような三度見で「刺繍?!」と叫んで大笑いしてくださるお客様

遠くに引っ越した友人が「やっと実物見に来られた!」と満面の笑顔を見せてくれたり….
遠方からもたくさんの方が足を運んでくださって夢のように楽しい時間でした。

中でも
にこにこした二人連れの奥様が
「なんてことなの!長く生きてきたけれどこんなに楽しい作品が見られるなら
長生きできて本当に良かったわ!!」なんて…涙目で言われてしまうと
堪えていたけれど鼻の奥がツンとしてきて私まで涙目に。
今でも嬉しすぎて涙が出そうになります。

ずっとずっと時間をかけてご覧になった後
「あなたがお話しした10年後の展示会の夢、私も一緒に見たいからまだまだ長生きしなくちゃ」と
お茶目で可愛い笑顔でお話しされて、差し出した手を引いて抱きしめられてしまいました。
とっても温かくてとってもとっても可愛い方でした。
照れ臭そうに「わたしアナログの人間だから…だからきっとまたこうしてお会いできたら嬉しいな」と言って
なんども大きく手を振って帰られました。

あぁどんな出会いも嬉しくて大切で泣けてきてしまう。

わたしはみなさんにどんな恩返しができるかな?
と思って考え込んでしまうけど
シンプルにゆっくりでも良い作品を細く長く作り続けていくことなのだろうと結局そこに行き着きます。

そしてやはりわたしは「現場」が好きで
こうして生の声を顔を感じることのできる場所が本当に大切だと再確認いたしました。
それなので…来年はもうすこし皆様の前に出てお話ができたらいいなと思っています。

また皆様の笑顔に会えますように
支えてくれたすべての皆様に
心からの感謝を込めて。

みなさまどうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

2019.12.19 yacmii