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profile
静岡県うまれ。
「ないものは作る、ほしいものは作る」が合言葉の両親の影響を受け、幼いころからモノ作りや工作に親しむ。
高校生の頃から自由で縛られない表現方法を持つ立体表現を求めるようになり、大学では彫刻を専攻し、多摩美術大学大学院彫刻科で研鑽を積む。
その後、大切にしていた刺繍の髪飾りを修理したことをきっかけに、刺繍による表現に没頭するようになる。視覚のトリックを用いて、「支えなしに自立する刺繍」を制作する手法を独学で確立。「青で表現しない青」「横糸で縦の動きを感じさせる」など、配色や配糸にも工夫を重ねて独自の境地を切り拓く。
そして「表現方法は無数にあるが、何を選んでも彫刻家であることを忘れるな」という恩師石井厚生教授の言葉がきっかけとなり、「彫刻家の刺繡として、立体を感じさせる作品を制作したい」という想いから、2010年yacmiiとして活動を始める。
yacmiiの名前は「じぶんのつくる作品が日々の“薬味”になれば」という思いに由来している。日常の何気なくかけがえのない、いつもの空間、時間にのこる、気配、におい、あたたかさ、音、味。そんな、自分の記憶にある大切なものを刺繍作品にすることにより、記憶が記録となる。そしてその記録が、今度は見る人の心の中にある思い出と重なる。
幼い頃、両手で抱きしめてくれた母の手。夕食のときに、好物を残しておいてくれた父の愛。いつもそばにいてくれる、かけがえのない相棒である動物たち。そんなリアルな日常に、刺繍という「優しい嘘」をそっと紛れ込ませて、見る人を笑顔に変えたいと考えている。yacmiiの作品は、高尚な哲学を語るものではない。くだらなくて、せつなくて、面白くて、なつかしくて、やさしいものであればと願っている。
最近では、動きのあるギミックを取り入れた作品が増えている。長く遊べて愛される作品になるように、ぎっしりと詰まった、丈夫な刺繍に仕上げている。
biography
- 2010年
- yacmii(ヤクミィ) 誕生
- 2013年 6月
- 京都 恵文社一乗寺店にて
「ひびの ことこと」展
- 2014年 6月
- 京都 minä perhonen arkistot kyotoにて
「うみ の むれ」展
- 2014年10月
- 東京 銀座月光荘にて 「けだま」展
- 2015年10月
- 東京 銀座月光荘にて 「おやすみ」展
- 2017年 10月
- 東京 TOBICHI「しぜんなふしぜん」
- 2018年 5月
- 京都 TOBICHI京都 「しぜんなふしぜん」
- 2019年 5月
- 岐阜 ギャルリももぐさ四人展
「暮らしの造形XI」
- 2019年 11月
- 岡山 倉敷意匠アチブランチ
「しぜんなふしぜん」
- 2020年 3月
- 東京 銀座月光荘にて
「しぜんなふしぜんいったんむすび」展
- 2020年 6月
- 岐阜 ギャルリ百草one room exhibition
「記憶と記録」
- 2021年 12月
- 神奈川 横浜ベイクォーター「でたらめなうた」
- 2022年 4月
- 京都 TOBICHI京都 「ご当地おやつ刺繍展 yacmii47」
- 2023年11月
- 東京TOBICHI 「ご当地おやつ刺繍展 yacmii47 祝!完走」
- 2024年1月
- 京都TOBICHI 「ご当地おやつ刺繍展 yacmii47 祝!完走」
- 2024年6月
- 岡山アチブランチ 「ご当地おやつ刺繍展 yacmii47 めぐる」
- 2024年7月
- 和歌山